あなたの好きな戦国武将が詳しく丸ごと早わかり! 最大級の戦国まとめサイト

【名場面】元就、主君・大内義隆を諌める

※『名将言行録』より

既に大内義隆は周防国・長門国・豊前国の全州を領し、安芸国・石見国の諸将もみな彼に属していたときのこと。さらには太宰の大弐を兼ねていたことで筑前国も支配下に置き、その威を西国にふるっていた。

義隆は周防と山口に居城としたが、最近は大内氏に並んでこれを脅かすほどの有力一族はいなかったため、やがて軍事に興味を示さなくなって武備を怠るようになった。そして文化に傾倒してしきりに遊宴にふけり、茶の湯や和歌の会を開くなどの日々を過ごすようになっていったのである。

このように弓矢を疎んで、軍事面はすべて陶晴賢任せであった。


--------

陶晴賢

(もはや義隆は上に立つ者の器ではないようだな。フフ、わしが上に立つにはいい機会かもしれぬ。)

家臣アイコン

このように陶晴賢は叛意を抱くようになっていた。そして、元就はこのことに気づいていた。

毛利元就アイコン

元就

(このままではいずれ晴賢が謀反を起こし、大内家は滅びてしまうかもしれんな・・。)

こうしてあるとき、元就は間諜(=スパイ)を義隆の前に派遣した。


---義隆の居城---

元就の間諜

元就公からの書をお持ちいたしました。

家臣アイコン
大内義隆アイコン

大内義隆

なに?どれ、わしに見せてみよ。

それは義隆を諌める内容のものであった。

---
昔から国を奪う者はみなその家の重臣でございます。小身者は望んでもかなわぬと思うため、明君賢主はみずからよく諸将を率い、重臣に権威をもたせるようなことはありません。
もし、重臣たちが権威を握ったならば、それぞれに任務を授け、また、禄を与えたとしても、これは主君から出たものとは思わず、自分たちの取り成しでそうなったと思うために、その重臣たちだけが目立ち、君はないがしろにされると存じます。

重臣たちもはじめから私心があったならば、他の者たちから信を得ることはできません。はじめのうちは公平に処置をしておられても、もし君が国政を顧みず、政治一切を重臣らが任せられるようになると、気がつけば政治の是非や諸将らに対する賞罰も、重臣らはみな、私心に任せるようになって君を憚らなくなるものでございます。

それがしが最近の情勢をみて感じるには、大変危険な気がしますから、どうぞお気をつけてください。下々の様子を十分に把握し、こまごまとした政治の隅々まで、ご自分でお決めになるよう、先を見通しての謀をお定めください。
---

大内義隆アイコン

大内義隆

・・・フン!元就のやつめ、わしのやり方が気に入らぬというワケか。

こうして義隆は元就の諫言を一向に聞き入れなかった。そして、のちにはついに重臣の陶晴賢に殺されてしまったのである。


あわせて読みたい
毛利元就の妻と子供たち
毛利元就トップ / 入門
【超入門】5分でわかる毛利元就
毛利元就トップ / 入門
毛利元就の名言・逸話まとめ
毛利元就トップ / 入門
毛利元就の兄弟姉妹たち
毛利元就トップ / 入門

 PAGE TOP