法隆寺に伝わる七不思議って知ってる?

五百井飛鳥
 2022/06/20
日本の世界遺産第1号の一つ法隆寺。世界最古の木造建築として有名な法隆寺では、その長い歴史の中でも未だに解明されていない謎もたくさん残っています。

そんな法隆寺に伝わる七不思議を知っていますか?言い伝えでもありますし、想像の世界になってしまいますが、どこにでも存在している七不思議、法隆寺でも楽しんでみてはいかがでしょう。

【目次】
・法隆寺の七不思議1:蜘蛛が巣を張らない
・法隆寺の七不思議2:南大門前の鯛石は水難を防ぐ
・法隆寺の七不思議3:五重塔の上にある鎌
・法隆寺の七不思議4:不思議な伏蔵の存在
・法隆寺の七不思議5:法隆寺にいる蛙は片目
・法隆寺の七不思議6:汗をかく夢殿の礼盤
・法隆寺の七不思議7:法隆寺の石は雨だれで穴が開かない

法隆寺の七不思議1:蜘蛛が巣を張らない


「蜘蛛が巣を張らない」、神秘的な雰囲気が漂う法隆寺がなせる業なのでしょうか。

蜘蛛がよく屋内で巣を張るのは天井の四隅ですね。法隆寺を訪れた際には、こんな場所にも注目してみてくださいね。特別に法隆寺から発せられる不思議なパワーか、建物に使われる木材などからでる樹脂的なものが影響しているのでしょうか。

でも、実際のところはどうなのでしょう。結論を言うと、これまでに蜘蛛の巣が確認されたことがあるようです。これは言い伝えということなのでしょう。

法隆寺の七不思議2:南大門前の鯛石は水難を防ぐ


南大門の前には鯛石と呼ばれる石が置かれています。ほとんどの方の場合、法隆寺を参拝する方のメインゲートである南大門。そして、鯛石はその南大門前の石段の手前にあります。

良く見るとまるで魚のように見えることから、鯛石という名が付いたそうです。昔大和川が氾濫した時、奈良盆地にも洪水が発生しました。その工事も、鯛石を越えて法隆寺の境内に浸水することは無かったとされています。そのため、この鯛石を踏めば水難から免れると言われてきたのです。

法隆寺の七不思議3:五重塔の上にある鎌


五重塔の上には、なぜか鎌がかけられています。下から見上げても見にくいのですが、手前側に1つの鎌を見ることができます。実際には、鎌は全部で4つがかけられているのですが、きちんと配置されている感じでもなく、あまりに雑なのが不思議に思われているんです。
※法隆寺金堂(左)と五重塔(右)

何故、鎌のようなものが置かれているのでしょうか?

考えられるのが避雷針の変わりです。焼失経験を持つ法隆寺、落雷による焼失対策があっても不思議じゃないですよね。そしてもう一つ、信仰的な理由という説もあるんです。

聖徳太子崩御の後に、太子の王子となる山背大兄王一族は蘇我入鹿の焼き討ちに合い、法隆寺で自決しています。一族皆殺しにあった太子とその一族の祟りを、人々が恐れるのは当然のことですね。ですので、その怨念を封じ込めるために西院伽藍が創建されたと考えられています。

さて、太子の祟りを抑えるための鎌なのでしょうか。

法隆寺の七不思議4:不思議な伏蔵の存在


西院伽藍の境内には3カ所に石蓋があって、その蓋の下には隠れた蔵があるとか。そこには様々な財物が保管されているとか。

これは、聖徳太子が中に財物を保管しておくよう指示したのではないかと考えられています。仏法が滅びた際には、すぐに必要となる財物なので、法隆寺の秘仏とも言えますね。まさに、歴史のロマンを感じます。

法隆寺の七不思議5:法隆寺にいる蛙は片目


法隆寺に住み着く蛙には、なぜか片目が失われています。法隆寺の西院と東院を結ぶ参道沿いにある土塀の向こう側には、小さな池があります。その池に住む蛙には、なぜか片目が無いそうなんですよ。

伝説によると、ある日勉強中だった聖徳太子が池から聞こえてくる蛙の鳴き声がうるさくて、蛙の鳴き声の方に向かって筆を投げたそうです。するとその筆が蛙の目に当ってしまいました。それからというもの、聖徳太子に許してもらうため、蛙は片目になったそうです。

ですが現在池に住む蛙には、しっかりと両目がありますのでご安心を。この不思議も言い伝えの1つですね。

法隆寺の七不思議6:汗をかく夢殿の礼盤


礼盤とは、お坊さんがお経を唱えるために座る台座のことをいいます。なので、汗をかく礼盤というのは、礼盤の下が濡れるということなのでしょう。これは、結露による水滴がでているということでしょうね。とはいっても、実際にお坊さんが座られる礼盤の下が、結露とはいえ水滴が付くのは不思議な気がします。

実は夢殿が祀っているのが救世観世音菩薩、聖徳太子の御等身の像とされている像です。救世観世音菩薩は布でぐるぐる巻きにして厨子に閉じ込めてある秘仏。もし、開帳したら大地震が起こって法隆寺は壊滅すると明治時代まで伝わっていました。

ですのでお経を唱えるお坊さんの方も命がけだったのかもしれませんね。汗をかくというのは、お坊さんの冷や汗だったのかも。

法隆寺の七不思議7:法隆寺の石は雨だれで穴が開かない


最後の七不思議は、法隆寺にある石は雨くらいでは削られることはないというものです。

世界最古の木造建築である法隆寺、その歴史は1,000年以上にも及んでいます。そんなに長い間、ずっと風雨にさらされてきた石ですから、雨だれによって石が削られないのは何とも不思議な話です。実は、これも実際に確認済みで、穴の開いた石が見つかっています。言い伝えの1つということでした。

いかがでしたでしょうか? 蜘蛛の巣・片目の蛙・雨だれ石の3つは、ただの言い伝えだったことがわかりました。実際に見られる七不思議もあるので、次に法隆寺観光をなさった際には、この七不思議を覚えて王手ください。きっと、観光の楽しみも増えることでしょう。
  この記事を書いた人
五百井飛鳥 さん
聖徳太子に縁のある一族の末裔とか。ベトナムのホーチミンに移住して早10年。現 ...

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