真田幸村終焉の地・安居神社をめぐる

ゆかた
 2022/03/10
真田信繁(幸村)終焉の地と言われているのが、大阪市・天王寺区にある安居神社。どんな場所で真田信繁(幸村)は最期を遂げたのでしょうか。今回はその安居神社を訪れてみました。

安居神社とは


安居神社は、大阪・天王寺区にある神社。聖徳太子が建立したことで有名な「四天王寺」のすぐそばにある神社です。

創建年は不明ですが、四天王寺と同時期という説もあるそうです。祭られているのは医薬の神として知られている少彦名神ですが、いつしか菅原道真も祭られるようになったといわれています。

神社の名前の由来としては、菅原道真が大宰府に流される時風待ちのために休息(安井)をとったいう伝承、四天王寺の僧が夏安居(雨季の座禅修行)を行っていたので安居となったという伝承、近くに天王寺七名水の井戸があることから「安井」となったという伝承があり、定かではありません。

現在ではそういった伝承よりも、「真田信繁(幸村)最後の地」として認識されており、境内には銅像までたっています。真田幸村好きの方が絶えず訪れる有名スポットです。

この辺りは大坂夏の陣で激戦地となった場所であり、「茶臼山の戦い(天王寺口の戦い)」の舞台になりました。すぐそばにある茶臼山は、豊臣軍(真田勢)の陣が敷かれた場所です。

この戦いで真田信繁(幸村)は圧倒的不利な状況にもかかわらず徳川軍を追い詰め、あと一歩で家康の首をとれるところまで猛攻撃をしかけました。しかし数でかなわず押し返され、ここ安居神社で休息をとっていたときに敵に討ち取られたといいます。享年49歳でした。

安居神社に行ってみた


安居神社は、四天王寺と茶臼山の間くらいの場所にあります。四天王寺よりもさらに高台にあり、当時はここから大阪城が見えたというのも頷けます。
【アクセス】
大阪府大阪市天王寺区逢阪1-3-24
大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩約7分


以前は花見の名所とされていたとのことですが、今はビルなどが多数あり、残念ながら周りからは桜はあまり確認することができません。また大阪城もビルに阻まれて今は見ることはできません。

● 銅像があります


境内には真田信繁(幸村)の銅像や碑がたっています。

● 真田信繁最後のセリフ


信繁(幸村)は境内で木にもたれかかり、身体を休ませていたところを、敵方(越前松平兵の西尾宗次)に発見され、「この首を手柄にされよ」という最後の言葉を残して討ち取られたといいます。

境内には、そのもたれかかっていた松の木「さなだ松」があります。(2代目とのことです)

本当にここで真田幸村は討ち取られたのか?


では、ここで真田信繁(幸村)がここで討ち取られたというのは本当の話なのでしょうか?真田信繁(幸村)の最後については様々な説があります。

● 影武者説


真田信繁(幸村)には7人の影武者がいたという逸話があります。それぞれの影武者に真田の印である六文銭の甲冑を着せ、戦場で戦っていた…というもので、この安居神社で討たれたのはそのうちの一人だったという説です。しかし証拠があるものではなく、伝承というもののようです。

● 真田の抜け穴を通って逃れた説


真田の抜け穴という穴が大阪市にはいくつか現存しています。有名なものは天王寺区の三光神社にあります。

当時は大阪城までつながる地下道だったというもので、この穴を通って真田信繁(幸村)が秀頼、または国松を連れて落ち延びたという説です。

実際にこの穴は誰がどのような目的で作ったものかも定かではなく、こちらも一部の間での言い伝えというものです。

真田信繁(幸村)の墓はどこ?

真田信繁(幸村)の墓は、実は全国にあります。

供養墓、供養塔があるのは頷けますが、「墓」となると一つしかないはず。それにもかかわらず多数の墓があるということで、実際に真田信繁(幸村)がどこに埋葬されたのかは定かではありません。

こうした事情には、先述した「信繁生存説」が大きくかかわってきます。安居神社で討たれた真田信繁(幸村)は別人で、本物はどこかに逃れて生きており、その後各地に流れて最期を遂げたという説が元になっています。

もしかすると、これらのたくさんある墓のどこかに本物が埋葬されているのかもしれませんね。

まとめ


安居神社にある真田信繁(幸村)関連の史跡を紹介しました。

茶臼山や安居神社などこの辺りに残る史跡は、主に大坂夏の陣に関するものが多いです。大坂冬の陣では徳川勢も陣を敷いた土地ですが、今となっては真田信繁(幸村)関連の史跡ばかり。「茶臼山の戦い(天王寺口の戦い)」の舞台となり激戦地として有名なこともありますが、大阪の人々は豊臣を慕い続け、真田の活躍を語り継いできたことも理由のひとつです。

近くには茶臼山があり、また紹介した「真田の抜け穴」もアクセスが良いので、時間のある方は合わせての史跡巡りもお勧めです。
  この記事を書いた人
ゆかた さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


関連カテゴリー・タグ