※『名将言行録』より
秀吉が天下人となっていたある日の夜、秀吉が近臣と話をしていたときのことである。
-- 秀吉の居城にて --
家康ほどのバカ者はまたとあるまい。
近臣たち:ぶはははははーー!
これを聞いた秀吉が反応した。
汝は何を聞いてそのように言うのじゃ?
は?そ、それは・・・(汗)
家康は腹が大きくて上帯も下帯(=ふんどし)も自分ですることができず、女房や小姓らが何人かで結び、大小便も一人ではしないとのこと。
・・・で?
ほ、ほ、ほかにもですね・・(汗汗)
えーと、色々数えたてますと・・ぼんやりの鈍物というべき人です。
では、利口者とはどういった者をいうのじゃ?
あ、ああ・・(汗汗汗)
わしが知っている利口者とは、第1に武辺は誰よりも勝っていて、国を多く持ち、金銀に不足のない者をいうのじゃ。
汝らが馬鹿にする家康は、日本中に肩を並べる武辺者はおらぬ。
その上、関八州の大名であり、金銀もわし以上に蓄えがあるとも聞いておる。
近臣たち:・・・・・。
この3つが整えば、ほかのことは馬鹿でもかまわぬ。
家康の "作り馬鹿" は、汝らがどうマネしてみても一生できぬことじゃよ。
あああっ・・・(汗汗汗汗)
秀吉はこのように家康について述べたのであった。