この記事はユーザー投稿です
※平城京第一次大極殿 南門
※平城京第一次大極殿・復興事業情報館
情報館の様子としては、工事の際に使用された道具類 が展示されています。さらに、復原の工程が CG で迫力満点に紹介されているシアタール ームや、200 分の1スケールの第一次大極殿の模型、瓦づくりや木組みが体験できるコーナ ーなど、見学または勉強できる場所がかなり多くあります。
入館料は無料であり、楽 しくお得に平城宮の造営当時の様子を学ぶことができるため、古代史好きな方におすすめしたい情報館です。どのコーナー、展示物も印象的ですが、個人的に一番印象に残ったものが、等身大の 「鴟尾(しび)」の模型です。
※鴟尾の模型
「鴟尾」とは格式高い建物の棟の両端を飾る棟飾りであ り、飛鳥時代から造られていました。
この鴟尾のすごいところは、高さ2メートルで、金箔を使った漆箔が用いられていることから、かなり豪華で迫力満点であるところももちろんですが、実は、平城宮には鴟尾は出土しておらず、各地域で出土した鴟尾を参考に復原しているところです。さらに現存していない事実を踏まえて、残りにくい青銅が素材として使われています。
つまりこの鴟尾は、平城宮の復原だけではなく各地域の調査結果の集大成でもあり、ひとつ見ただけでも、当時、各地域の寺院や宮殿にあったであろう鴟尾を、鮮明にイメージすることができます。
参照・引用
パンフレット
展示パネル
※この掲載記事に関して、誤字脱字等の修正依頼、ご指摘などがありましたらこちらよりご連絡をお願いいたします。