※ この記事はユーザー投稿です
STAP細胞事件の真犯人は誰なのか? 臓器移植治療の実態
- 2024/04/23
2018年5月に発売された週刊文春の「原色美女図鑑」にO・Hさんが登場したことが一部で話題となりました。
「STAP細胞はあります!」で知られる彼女ですが、生化学の研究から離れ、趣味であったお菓子作りの仕事をされているそうです。また、籍は入れていないそうですが事実婚の関係にある男性がおり、その男性と暮らしているので生活費の心配はないようです。(※2024年4月現在、既にご結婚もされています。)
もう、今となっては忘れられかけているSTAP細胞ですが、当時も今も説明文には一般人には理解できない専門用語が多く使われており「何が何だか分からないが、とにかくウソだったんだろ?」という理解で幕引きされています。しかし、その真相は未だに闇の中です。 一体誰があの騒動を起した真犯人だったのでしょうか?
今となっては推測しか出来ませんが事実だけを取り上げて並べてみると何か見えて来るかも知れません。また現在でも「STAP細胞事件はアメリカの陰謀」と言う説を主張する方もいます。そこで「そもそもSTAP細胞って何なの? 結局、何がウソだったの?」という点についても説明したいと思います。
「STAP細胞はあります!」で知られる彼女ですが、生化学の研究から離れ、趣味であったお菓子作りの仕事をされているそうです。また、籍は入れていないそうですが事実婚の関係にある男性がおり、その男性と暮らしているので生活費の心配はないようです。(※2024年4月現在、既にご結婚もされています。)
もう、今となっては忘れられかけているSTAP細胞ですが、当時も今も説明文には一般人には理解できない専門用語が多く使われており「何が何だか分からないが、とにかくウソだったんだろ?」という理解で幕引きされています。しかし、その真相は未だに闇の中です。 一体誰があの騒動を起した真犯人だったのでしょうか?
今となっては推測しか出来ませんが事実だけを取り上げて並べてみると何か見えて来るかも知れません。また現在でも「STAP細胞事件はアメリカの陰謀」と言う説を主張する方もいます。そこで「そもそもSTAP細胞って何なの? 結局、何がウソだったの?」という点についても説明したいと思います。
そもそもの発端
2012年に京都大学の山中伸弥教授を中心した研究グループが「iPS細胞」を作り出すことに成功したことでノーベル賞を受賞します。これは医学の分野において、計り知れない将来性をもたらすことになりました。その理由をごく簡単に御説明しましょう。人間も精子を取り込んだ卵子である受精卵から生まれる、というのは皆さんもご存じでしょう。受精卵は、細胞分裂を繰り返し、段々と人間になってゆき、およそ10か月で赤ちゃんとして生まれてきます。ということは10か月の間に最初の受精卵から分裂した細胞が心臓や肺や胃腸を形成していき、体に必要な臓器がすべて揃ったら生まれてくるということです。つまり、受精卵から分裂が始まった最初期の細胞は心臓、肺、胃腸などの、あらゆる臓器になれる可能性を持っている、ということになります。
この最初期の細胞を「ES細胞」と呼びます。この細胞は何らかの命令が与えられ、あるものは心臓となり、あるものは胃腸となります。つまり、「ES細胞」と「命令の仕方」が分かれば、人間のあらゆる臓器を1つのES細胞から作り出すことができるのです。
例えば、心臓に重篤な病を持った患者さんで、もはや心臓移植しか治療手段がない、という場合でも、その人のES細胞と命令の仕方さえ分かっていれば、その患者の心臓をあらためて作りだすことができるため、それを移植して助けることができます。しかし、既に生まれてしまった人の体内にES細胞はどこにもないですし、現時点では命令の仕方も分かりません。よって、ドナーと呼ばれる臓器提供者が現われるのを待つしか方法がありません。
もし運良くドナーが現れ、移植手術が成功しても「元は他人の心臓」ですから、体が拒否反応を示し、免疫機能を使って「異物」である移植された心臓を攻撃します。このため、移植を受けた人は免疫抑制剤という免疫機能を抑える薬剤を生涯、飲み続けなければなりません。しかも、免疫抑制剤は体を病原菌から守る免疫機能を抑え込んでしまうので、病気にかかりやすい体質になってしまいます。
移植手術は欧米では日常化していますが、まだまだ色々な問題を抱えています。免疫抑制剤も進歩し、より安全なものが使われ始めていますが「一生、飲み続けなければならない」という点は変わりません。もし、何等かのトラブルで免疫抑制剤が入手できなくなったら、非常に危険なのです。
しかし患者本人のES細胞と命令の仕方さえ分かれば、拒否反応を起こさない「本来、その人が持っていた心臓」を作り出すことができ、移植後に免疫抑制剤を飲む必要はなくなります。そこで「現在、その人が持っている細胞をES細胞化することはできないか?」という研究が始まったのです。
この「現在、その人が持っている細胞を、ES細胞と同じ働きを持つものにした細胞」がiPS細胞であり、STAP細胞なのです。
2つの手法
人が現在持っている細胞をES細胞化できれば、あらゆる移植治療が拒否反応の心配もなく、移植することができるようになります。この研究が世界各地の医療研究施設、製薬会社で行われ、2つの手法が考えられました。- 手法1:現在の細胞になんらかの「加工」を行うことによってES細胞化させる。
(京都大学山中教授グループ、バイエル製薬) - 手法2:現在の細胞に外部から刺激を与えることによってES細胞に戻す。
(ハーバード大学チャールズ・バカンティ教授グループ、東京大学大和雅之教授グループ)
結果から申しあげると、ご存じのように手法1の京都大学山中教授グループが先頭を切ってゴールすることになりました。バイエル製薬との熾烈な開発競争は今でも語り草になっています。
手法2の「戻す」という方法は、大多数の医学関係者から「絶対に無理だ」と言われていたのですが、チャールズ・バカンティ教授は生体組織工学と言う分野の第一人者で人工皮膚、人工骨、人工軟骨、人工心筋シートなどを発明、実用化し現代医学に大きな貢献をした人物です。ですので、もしかしたらと考える人達もいました。
冒頭でご紹介したO・Hさんは、ハーバード大学でバカンティ教授の指導を受けており、帰国後に理化学研究所に入ると、手法2によるES細胞化の研究に取り組み始めました。そして、その成果がSTAP細胞なのです。
山中教授グループのiPS細胞に先を越されてしまいましたが、STAP細胞にはiPS細胞に比べ、「簡単に作れるのでコストと時間がかからない」という大きなメリットがあり、後発であっても、iPS細胞に取って変わることが出来る可能性を秘めていたのです。
O・Hさんグループについて
理化学研究所に入ったO・Hさんに山梨大学のW・T教授がチームリーダーとして付きました。W・T教授は「戻すなんて不可能」と思っていたそうですが「まぁ試してみるのも面白いかも」という理由で引き受ける気になったそうです。そして2011年11月にSTAP細胞と思われる細胞から成長させたキメラマウスという人工的に作ったマウスを作り上げることに成功します。早速、権威ある科学雑誌のネイチャーに論文を投稿しますが、不採用となってしまいます。その理由は、はっきりしませんが、まだ論理的な裏付けが不十分であったことが主たる原因であると思われます。他の科学雑誌も全て掲載を断られてしまいました。そこで理化学研究所は、再生科学総合研究センターのS・Yさんというグループディレクター、N・Hさんというリーダーを追加してO・Hさんの研究に参加させます。
グループディレクターのS・Yさんは文部科学省や内閣官房に対し、STAP研究予算の陳情をして10年で50億円の予算を取ってきたとも言われています。実はS・YさんはマウスのES細胞からマウスの網膜、視床下部前駆細胞、外胚葉を作り出すことに成功しており、この成果で文部科学大臣表彰、大阪科学賞、井上学術賞、塚原仲晃記念賞、山崎貞一賞、武田医学賞を受賞しているES細胞への命令の仕方についての第一人者でもあったのです。
より強化されたグループの研究は進み、2年後の2013年にネイチャーへの再投稿と国際特許出願を行い、ネイチャーに受理されます。そして2014年にSTAP細胞の生成成功の発表を行ったのです。新聞やTVニュースは「ノーベル賞級の大発見!」と騒ぎたてました。実はほとんどの人は「なんだか分からないが、山中教授のよりすごいらしい」としか捉えられなかったようです。
発表した人がO・Hさんという若い女性であったことが、ひときわ大きなインパクトを与え、理系女子を表す「リケジョ」という言葉まで生み出されました。ちなみに、これまで日本人のノーベル賞受賞者は25人(日本国籍者のみ)いますが、全員が中年以降の男性でした。
暗転
2014年6月に理化学研究所統合生命医科学研究センターのE研究員はW・T教授から届けられたSTAP細胞のDNA配列を見ていて奇妙なことに気が付きました。そこには精子と思われるものが入り込んでいたのです。STAP細胞は通常の細胞に刺激を与えてES細胞化したもののはずなので、そこに精子のDNAが入り込むことは有り得ません。そしてE研究員から連絡を受けたW・T教授は驚愕します。というのもその事実に心当たりがあったからです。彼は以前に大阪大学のO教授が遺伝子導入技術で作った「蛍光マウス」というのを飼育しており、そのマウスのDNAではないかと思ったのです。
W・T教授は理化学研究所に事情を説明し、論文は撤回ということになりましたが、それ以上の調査には消極的でした。しかし世界中の生化学者から「再現できない」という報告が続々と入ってきた結果、5日後の6月30日、一転して論文の予備調査に入ると発表しました。つまり、調べなおすということになったのです。
調査はE研究員も含む3グループに分かれて行うことになりました。1グループだけの調査では信頼性が薄いと見たからです。一方、世間にはO・HさんとN・Hさんの2人だけでSTAP細胞の再現テストを行なうと発表し、実際に行われました。記者会見では「これまで200回以上も作ってきました」と言っていたO・Hさんでしたが、理化学研究所が準備した試料と器具を使って行なった再現テストでは、ついに一回もSTAP細胞は作れませんでした。
3グループに分かれて行った調査結果は、すべて同じ結論に辿り着きました。その結論とは以下のようなものです。
「STAP細胞の元となった試料は、2010年3月まで理化学研究所に在籍していたO研究員が作製し、その後、何の研究にも使われていなかったマウスのES細胞である」
O元研究員は「全て運び出したつもりだったけど、置き忘れたのかもしれない」と語っていますが、DNA検査で完全に一致したので、間違いない事実です。O・Hさんの冷凍庫からは「129/GFP ES」と書かれたチューブが見つかり、中身を検査した所、O元研究員の作成したマウスのES細胞であることが判明しました。しかしO元研究員は「129/GFP ESというラベルを付けた覚えは全くない」と語っており、なぜ、このチューブがO・Hさんの冷凍庫に「129/GFP ES」というラベルが付けられて保管されていたのか、については誰にも分かりませんでした。
しかしSTAP細胞と称していたものは実はES細胞だった訳で、これでSTAP細胞の生成成功は実はウソであることが確定したのです。O・Hさんと理化学研究所は賞賛から一転し、世間から手痛い非難を浴びることになってしまいます。
そしてグループディレクターだったS・Yさんは飛び降り自殺。O・Hさんも、もはや理化学研究所にはいられず依願退職しますが、後に「懲戒解雇相当」と理化学研究所より通達されます。
推測
以上、理化学研究所のSTAP細胞事件について、できるだけ事実だけを羅列してみました。問題点は2点あります。- 1点目:誰がO・Hさんの冷凍庫にO元研究員の作ったES細胞を「129/GFP ES」というラベルを付けて置いておいたのか。
- 2点目:O・HさんはそれがES細胞であることを知っていたのか。
作成者のOさんはO・Hさんが理化学研究所に入る前に転出しているので関係ありません。世間ではO・Hさんを疑う人が多いのですが、彼女は理化学研究所に入った時点でOさんの作ったES細胞がある、ということは知らないはずですので、黒とは言い切れません。
ただ、ラベルにESとある以上、ES細胞ではないか?と疑うのは当然であると思います。にも関わらず、それを調べもせずに試料として使ったことは、限りなく”黒”に近いでしょう。誰かがOさんの作ったES細胞があることを知っており、それを受け取ったO・Hさんもその事実を知りながら「STAP細胞の生成に成功した」という業績を挙げたいがためにあえて使った、と見るのが妥当ではないしょうか?
では一体、誰がOさんの作ったES細胞をO・Hさんに渡したのでしょうか? ここに述べた事実では3人が候補に挙がりますが、理化学研究所にはたくさんの人がおり、今回の文章に登場した3人以外にも、いくらでも候補者はいます。ですので、ここでは「それは分からない」としか言えないのです。それを知っているのはO・Hさんだけでしょう。しかし彼女がその名を教えてくれることは永遠にないと考えて良さそうです。
補足
O・Hさんは早稲田大学の理工学部で学び、大学院で修士・博士課程を修了し、工学博士号を持っていました。しかし、博士号の論文は「滅茶苦茶な内容で意味が分からない。なぜ、こんな論文を合格にしたのか」と現役の大学院の教授が指摘して大学側も調査を行いました。するとO・Hさんは「製本を依頼する時に間違ってメモを渡してしまった」と述べ、調査委員会も調査の結果、「それは真実である」と認めました。多分、メモと論文が残っていたのでしょう。ですので大学側も「1年以内に再度、論文が提出され、それが博士号に相当する内容であれば、博士号のはく奪はしない」と通達しました。ならば、残っていた論文を出せば済む話なのにO・Hさんはついに提出せず、博士号ははく奪されました。
このとき既にSTAP細胞がウソであることが世間に知れ渡り、激しいバッシングを受けていた時です。ですので、「もう博士号なんていらない。どのみち、この世界にはいられないのだから」と考えてもおかしくありません。残っていた論文も実は大した内容でなく、合格できる見込みは薄いと考えたからかもしれません。これは相当に意地悪な見方ではありますが…。
一体、O・Hさんという人はどういう人なのだろう? というのが、この事件の鍵を握っていると見て良いのでしょう。「原色美女図鑑」に載るほどの美貌であることは確かですが、容姿と性格は全く違うものです。少なくとも私には「129/GFP ES」というラベルが貼られた試料を調べもせずに使うというのは「科学者としてあってはならないこと」であり、確信犯である、としか考えられません。
案外にキーワードは「美女」という点かもしれません。世の男どもは美女を特別扱いしてしまいがち、というのは、どこの会社にでも見られる事実ではないでしょうか?
なお、「ハーバード大学がSTAP細胞の生成方法の特許を出願した」というニュースがあります。これをもって「アメリカの陰謀」と言う説を唱える方がいらっしゃいますが、この特許出願は2回行なわれ、2回とも審査結果は却下されています。これが陰謀なら却下にはならないはずです。ご参考までに。
※この掲載記事に関して、誤字脱字等の修正依頼、ご指摘などがありましたらこちらよりご連絡をお願いいたします。
コメント欄