※ この記事はユーザー投稿です
12月14日は赤穂浪士の日 赤穂に残る史跡をご紹介
- 2022/12/15
歴史好きの方はご存知かと思いますが、赤穂浪士と言われる義士たちが無念の死を遂げた主君の敵討ちをした日です。
「忠臣蔵」の舞台となったのは、兵庫県にある赤穂。ここには当時の面影が残る場所や赤穂浪士にゆかりのあるスポットがたくさん残っています。
忠臣蔵とは?
元禄14年(1701年)、赤穂藩主・浅野内匠頭長矩が、高家筆頭の吉良上野介(きらこうづけのすけ)に江戸城・松之大廊下において抜刀し斬りかかるという事件を起こしました。この件により浅野内匠頭は即日切腹し、領地も没収。しかし吉良上野介はおとがめなし。この事態は何か裏があり、浅野内匠頭は策略にあったのではないか、と考えた家臣たちは主君の仇討ちを計画することにしました。
綿密に計画を練り、一般人に溶け込み、翌年元禄15年(1702年)12月14日、家臣であった47人が吉良邸に討ち入りし、見事仇討ちを成し遂げました。
吉良の首は泉岳寺にあった浅野内匠頭の墓前にそなえられました。一連のこの事件「忠臣蔵」を起こした47人は幕府の指示により全員切腹となってしまいましたが、誠の忠義心を持っていると称賛され、現代にもこの話が語り継がれています。歴史好きな方はもちろん、あまり歴史に興味がないという方でも知っているという人が多い人気のあるエピソードですよね。
赤穂の史跡巡り
浅野内匠頭は赤穂藩主。「赤穂浪士」という呼び名も、この赤穂にちなんだものです。47人の義士も赤穂にかかわりがあり、まとめたのは筆頭家老であった大石内蔵助。その大石家の建物の一部も現代に残っています。今回は電車で訪れることのできる赤穂浪士・忠臣蔵スポットをご紹介します。
息継ぎ広場
JR播州赤穂駅から徒歩5分ほどの場所にあるのが息継ぎ広場。江戸にいた早水藤左衛門、萱野三平という二人が主君である浅野内匠頭が刃傷を起こしたことを知らせるために赤穂に駆けつけた際、ここで一息ついて城内へ入ったと言われている広場です。
息継ぎ井戸
息継ぎ広場の由来となったのがこの井戸。二人はこの井戸で水を飲み、息を整えたと言われていますが、当時の井戸からは少し場所は移動しているようです。
当時と同じようにここで一息ついて史跡巡りするのも楽しいかもしれませんね。
義士あんどん
息継ぎ広場にあるからくり時計です。赤穂義士のエピソードをからくり人形で表現し、紹介してくれる初心者にも優しい時計。1時間ごとに場面がかわるので飽きずに見ることもできます。時間がある方はぜひ1時間ごとに合わせて(といっても難しいかもしれませんが)チェックしてみて下さい。
花岳寺
浅野家の菩提寺である花岳寺。
義士のお墓もあり、ここには遺髪が入っているといいます。墓所の並び方も位の高い人から低い人へ、という順に並んでいるそうです。
境内には四十七士の彫刻が並ぶ義士木像堂という場所があり、訪れる人も絶えません。他にも宝物館があり、ファン必見のスポットと言えるでしょう。
赤穂城跡
赤穂城は明治時代に廃城されたお城ですが、現在は一部が再現され情緒たっぷりなお城です。
もちろん浅野内匠頭や家老の大石蔵之介も、かつて過ごしたお城です。現在では大石蔵之介らが会議したという場所も再現され、観光スポットになっています。
赤穂のきれいな景色を見渡すこともできますよ。
赤穂市立歴史博物館
赤穂城内の米蔵があったところに建っている赤穂市立歴史博物館。
義士関連というよりは当時の地域がどんな生活をしていたかなどを展示している博物館です。豊かな赤穂の土地のことや当時の生活がどんなものであったかがよくわかります。
せっかく赤穂に来たならもし時間があれば立ち寄るのもいいかもしれません。
大石良雄宅跡長屋門
筆頭家老であり、忠臣蔵の中心人物であった大石内蔵助の邸宅。
大石家は代々家老をつとめるという由緒正しい家柄でした。邸宅は火事になったこともあったのですが、こちらの門は焼失を免れていて当時のまま残されています。
門の前で記念撮影する人も多数。赤穂浪士ファンならぜひ一度訪れてみて下さいね。
大石神社
赤穂義士を祀る大石神社。
大正元年につくられた神社ですが、赤穂四十七義士を主祭神としていて、パワースポットとして人気です。「大願成就」の神として御利益があるかも、と言われているのでぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
義士の像がならび、「義士宝物殿」には大石内蔵助の愛刀や書状などゆかりの品が展示されているそうです。
赤穂でパワーを貰おう!
「忠臣蔵」は切なくも美しい物語として人気ですが、実際に何があったのかは謎のままです。しかし47人もの家臣が命を懸けて主君に義を尽くしたことは間違いないと言えるでしょう。赤穂に行くと、多くの苦難を乗り越えて大願成就した義士たちのパワーが貰えるかもしれません。赤穂は徒歩圏内にゆかりの地が多く残っているので巡りやすい場所でもあります。ぜひ赤穂の街歩きを楽しんでみて下さいね。
※この掲載記事に関して、誤字脱字等の修正依頼、ご指摘などがありましたらこちらよりご連絡をお願いいたします。
コメント欄