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【逸話 LINEトーク画風(1540年)】海尻城攻めにおける信玄の一言

戦ヒス編集部
 2019/01/01

海尻城攻め

  • 【原作】『名将言行録』
  • 【イラスト】Yuki 雪鷹
  • 【脚本】戦ヒス編集部

天文9(1540)年、武田方が村上方の支城である信濃・海尻城を攻め取った。しかし、これを知った村上義清はすぐさま海尻城を取り戻すために攻め込んできた。

このとき海尻城の本丸に小山田備中昌辰、二の丸・三の丸に日向大和守・長坂光堅が少し前に降伏した信濃衆とともに守備していた。
しかし、信濃衆が村上義清と内通し、夜中に城内から火をかけて敵を招き入れたため、日向・長坂らは不意をつかれて二の丸・三の丸は攻め落とされ、武田方はちりぢりとなってしまった。

そして、その知らせを受けていた晴信(=信玄)が援軍に向かったところで、逃げ落ちてきた日向大和守とばったり会ったのである。

━━━━━━━

日向大和守

!!
あ、あれはもしや?

家臣アイコン

日向大和守は晴信に気づくと、馬から飛び降りて路の傍らに平伏した。

武田信玄アイコン

晴信

そこにおるのは大和か?

日向大和守

はっ!このような姿でお目見えいたしましたこと、恥ずべきことに存じます。

家臣アイコン
武田信玄アイコン

晴信

うむ、このようなときは誰であろうといたしかたない。しかし、よくぞここまで無事に逃れ、わしも満足だ。さぞかし無念であったろう。

疲れておるだろうが、ここからすぐ引き返して今日の先陣を任せる。

日向大和守

ははあーっ!

家臣アイコン
武田信玄アイコン

晴信

うむ、そちにまた大馬印をあずけるゆえ、それを先頭にして一功名をたててみよ。

日向大和守

面目身に余りまする。ありがたく御引き受けいたします。

家臣アイコン

そしてすぐに大和は馬に乗り、大音声で言った。

日向大和守

南無弓矢八幡大菩薩、小山田が本丸で凌いでいる間に、駆けつけさせて下され!

家臣アイコン

武田兵たち

武田兵たち:おおおおおーーーーーっ!!

家臣アイコン

こうして日向大和守はいつも以上に勇ましい様子で海尻城へ向かって行った。

━━━━━━━

しばらくして、先陣の日向大和守のもとに晴信からの使者が来た。

使者

晴信様が「大和の勇勢はいつも以上に勝っているゆえ、勝利は間違いなしだ」と申しておりました。

家臣アイコン

日向大和守

それはありがたきお言葉、かならずや功をあげてみせますぞ!!

家臣アイコン

これを聞いて大和守は君命をありがたく感謝し、すぐに海尻城へ乗りつけて大きな功をあげた。
信玄の一言によって大和守は覚悟を決めて大功を立てたということである。

  この記事を書いた人
戦ヒス編集部 さん


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