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2026年大河ドラマは「豊臣兄弟!」 豊臣秀吉の弟・秀長の生涯を描いたドラマの注目点とは?

  • 2025/12/23
:歴史学者・作家・評論家
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 2026年放送の大河ドラマは「豊臣兄弟」。天下を統一した豊臣秀吉の弟で名補佐役と現代に至るまでも評されている秀長の生涯を描いたドラマです。

 主人公の秀長を演じるのは仲野太賀さん。兄の秀吉を演じるのは池松壮亮さんです。2024年の大河は「光る君へ」で紫式部が主人公、2025年は「べらぼう」で蔦屋重三郎が主人公、2作連続、文化人が主人公だったため「文化系大河」とも呼ばれていましたが、来年は2023年(「どうする家康」)以来、久しぶりの戦国大河となります。

 秀長を主人公とした大河ドラマは今回が初めてです。主人公でこそなかったものの、時代劇や大河ドラマではこれまで度々、秀長が描かれてきました。例えば「おんな太閤記」(1981年)では中村雅俊さん、「秀吉」(1996年)では髙嶋政伸さん、「どうする家康」では佐藤隆太さんが秀長を演じています。どのドラマの秀長も兄の秀吉を一途に支え、暴走する秀吉の「ブレーキ役」とも言うべき役柄でした。今回の「豊臣兄弟」も「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だったとまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く」とNHKのサイトにありますので、有能な補佐役としての秀長が描かれるのでしょう。


 しかし、これまでのドラマと違い「豊臣兄弟」は何と言っても秀長が主人公です。例えば秀長から見た兄(秀吉)、秀長が駆け抜けた戦国動乱の世を描く事で、これまでのドラマとは違った「味」を出せると思うのです。そこが「豊臣兄弟」を見ていく上での1つの楽しみではないでしょうか。

 また、ドラマの脇を固める俳優陣も豪華です。「豊臣兄弟」の主君・織田信長役の小栗旬さん、信長の妹・お市役の宮崎あおいさんを始めとして豪華な俳優陣が戦国時代に生きた武将や女性たちを演じていきます。百姓として生きていた秀長が武士の世界に入り、どのように成長していくのかも見所かもしれません。

 数々の見所がある大河ドラマ「豊臣兄弟」、今から放送が楽しみです。

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  この記事を書いた人
はまだ・こういちろう。歴史学者、作家、評論家。1983年大阪生まれ、兵庫県相生市出身。2006年皇學館大学文学部卒業、2011年皇學館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門は日本中世史。 武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー、日本文藝家協会会員。兵庫県立大 ...

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