これまでの家康像、新しい家康像。最新研究によって覆る、その素顔とは?『黒田基樹が教える徳川家康のリアル』発売

『黒田基樹が教える徳川家康のリアル』 https://shinsho.mdn.co.jp/books/3222902002/
『黒田基樹が教える徳川家康のリアル』 https://shinsho.mdn.co.jp/books/3222902002/

インプレスグループでデザイン分野を中心としたメディア事業を手がける株式会社エムディエヌコーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口康夫、略称:MdN)は、『黒田基樹が教える徳川家康のリアル』を発売しました。

「狸親父」に「神君」といった誰もが知る従来のイメージ。
最新研究によって覆る、その素顔とは?
これが徳川家康の新視点!

現在、我々が知っている家康像は、戦国時代を平定し、江戸幕府を開いた勝者のイメージが圧倒的である。
しかしながら、実際の人物像は後世になって祭り上げられた一面も多く、その正体は「伝説」のベールに隠されている。
天下統一をなしえた家康の本当の顔を知るには、「これまでの家康」と「これからの家康」を知る必要がある。

本ムックは、NHK大河ドラマ「真田丸」の時代考証家であり、戦国時代研究のエキスパートである黒田基樹氏を監修者に迎え、家康誕生前から江戸幕府を築き豊臣家を滅ぼすまでの時代を徹底解剖する。
最新の歴史学による新たな家康像は、読者の戦国時代観も一変する。
2023年を通して描かれる徳川家康(NHK大河ドラマ「どうする家康」)を愉しむためにも格好の一冊。


〈本書の内容〉
巻頭インタビュー
「これまでの家康、これからの家康」
■第1章 松平から徳川へなぜ境界の領主が天下人になったのか?
①松平氏のルーツ
②安城松平氏の台頭
③安城松平氏の分立と駿河今川氏への従属
④今川家従属下の松平氏と家臣
⑤戦国大名徳川氏の誕生
⑥親織田・対武田路線を貫く
⑦五ヵ国大名への発展と秀吉との対立
⑧豊臣政権下の家康の立場
⑨反徳川氏勢力を一掃し足場を固める
⑩江戸開幕―徳川家の天下人化

■第2章 家康をめぐる通説から新説へ
①拉致されて織田家の人質となった?→最初から人質として織田家に差し出された
②今川家と苦渋の人質時代を送った?→一門として厚く遇された
③初陣は永禄元年(一五五八)の三河寺部城攻め?→弘治二年(一五五六)の三河日近城攻めだった
④桶狭間合戦後、ただちに今川氏に見切りをつけて岡崎に自立した?→今川氏に「謀叛」を起こしたのは翌年だった
⑤三方ヶ原の合戦は家康が信玄におびき出されて起きた?→偶発的な開戦だった
⑥「しかみ像」は敗戦を記憶するために家康が描かせた?→近代以降に作られた伝説
⑦岡崎信康と築山殿は信長の命で殺害した?→あくまでも家康の意思だった
⑧妖刀村正は徳川家に忌避された?→村正の伝説はみな後世の創作
⑨小牧・長久手合戦は引き分けだった?→家康の完全な敗北だった
⑩家康入封前の江戸は寒村だった?→物流と軍事拠点ではあったが巨大都市ではなかった
⑪関ヶ原の戦いは家康が仕組んだ戦いだった?→想定外の戦で薄氷を踏む勝利だった
⑫家康は大坂冬の陣の講和を破り内堀まで埋めた?→すべて講和条件通りだった

■第3章 家康と徳川家臣団の実像
①三河・遠江時代
②五ヵ国領有時代
③関東領国時代
④幕藩体制初期

■第4章 家康をめぐる新視点
三河松平氏の歴史 | 家康以前八代をたどる
武田・徳川同盟の成立と崩壊
築山殿事件の真相
家康はいつから信長・秀吉の「配下」となったのか?
新出「豊臣秀次宛家康書状」と東国の取次
朝鮮出兵をめぐる家康と島津との密約
駿府城天守台の発掘が語る家康
――ほか

〈プロフィール〉
黒田基樹(くろだ・もとき)
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒澤大学大学院博士課程(日本史学)単位取得満期退学。博士(日本史学。駒澤大学)現在。駿河台大学教授。戦国時代・織豊期の研究を専門とし、近年は戦国期の女性史についても取り組んでいる。主な著書に『下剋上』(講談社現代新書)、『戦国大名北条氏の領国支配』(岩田書院)、『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房)、『戦国大名』『戦国北条家の判子行政』『国衆』『家康の正妻 築山殿』(以上、平凡社新書)などがある。


【仕様】
黒田基樹 監修
定価1,210円(本体1,100円+税10%)
A4変型判/112ページ/オールカラー
ISBN978ー4ー295ー20436ー7

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