首里城地下の日本軍第32軍司令部の真実に迫る! 集英社新書『首里城と沖縄戦 最後の日本軍地下司令部』(保坂廣志・著)、6月17日(月)に発売。
- 2024/06/12
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【投稿】戦ヒス編集部
2019年10月の火災で焼失した沖縄・那覇の首里城。焼けたのは平成に再建されたもの。
だが、首里城が失われたのはこれが初めてではない。
民間人を含む20万人もの犠牲を出した第二次世界大戦の沖縄戦では、日本軍第32軍が首里城地下に司令部壕を構えた。抗戦の結果、米軍の猛攻で城は城壁含めほぼ完全に崩壊し、古都・首里もろとも死屍累々の焦土となった。ならば、令和の復元では琉球王朝の建築だけではなく、地下司令部の戦跡も可能な限り整備、公開し、日本軍第32軍の戦争加害の実態と平和を考える場にすべきではないか?
この問題意識から沖縄戦史研究者が、日米の資料を駆使して地下司令部壕の実態に迫る。
■書誌情報
タイトル:『首里城と沖縄戦 最後の日本軍地下司令部』
著者:保坂廣志
発売日:2024年6月17日(月)
定価:1,012円(10%税込)
224ページ
判型:新書判
集英社新書(https://shinsho.shueisha.co.jp/)
ISBN:978-4-08-721320-1
■目次
プロローグ 首里城と沖縄戦
第1章 第32軍地下司令部壕の建設
第2章 米軍の第32軍地下司令部壕作戦
第3章 米軍が見た第32軍地下司令部壕
第4章 日本軍にとっての地下司令部壕
第5章 首里城地下司令部壕の遺したもの
エピローグ 戦争の予感と恐れ
■著者略歴
保坂廣志(ほさか ひろし)
1949年、北海道生まれ。琉球大学法文学部元教授。沖縄戦を中心とした執筆、翻訳を行う。『戦争動員とジャーナリズム 軍神の誕生』(ひるぎ社)、『硫黄島・沖縄戦場日記』(紫峰出版)など、共著に『争点・沖縄戦の記憶』(社会評論社)などがある。