遊郭の実態をわかりやすく解説した『江戸の色町 遊女と吉原の歴史―江戸文化から見た吉原と遊女の生活―』を再度刊行

サブカルチャー分野で名高い出版社・株式会社カンゼンが、このたび「江戸の色町 遊女と吉原の歴史―江戸文化から見た吉原と遊女の生活―」を重版。2021年12月2日に重版出来となりました。

近年、江戸の遊郭を舞台とした漫画・アニメ作品が話題となり、興味・関心が高まる中で本書の需要が高まったため、重版される運びになったそうです。

もともと類書が少ない「遊郭」関連書の中にあって、多くの図版や史料をカラーで紹介。入門書として多くの方から支持を得ているとのこと。

重版にあたって帯のデザインも刷新されました。遊郭専門書店「カストリ書房」の店主・渡辺豪さんに推薦文を寄せて頂いたそうです。

■ 本書の内容・イメージ
本書の内容としては、まず吉原成立以前の遊女・遊郭のルーツを探り、なぜ江戸幕府は遊郭を公認したのか?といった謎に迫ります。

また、江戸時代を通じて絢爛豪華だったという遊郭・吉原のはじまりから明治時代へ至る終焉期までを網羅し、遊郭の実態がわかりやすく解説されています。

吉原にはどんな人々が暮らし、遊女の一日はどうだったのか?また吉原でどのように遊んでいたのか?など、吉原内部の実情、さらに遊女の生活ぶりまで、江戸文化の中心地となった吉原と遊女にスポットを当て、その全貌が紹介されています。

各地方の遊郭なども紹介されていますから、吉原との違いを理解するうえで役立つかも知れません。
テレビの時代劇では垣間見ることができない吉原の全貌が描かれていますし、300年間公認の遊廓として栄えた町・吉原と、吉原の主役・遊女の歴史と実像を知らずして、江戸を語ることはできないでしょう。

■ 目次
巻頭カラー 浮世絵で見る江戸吉原

序章 遊女・遊郭のルーツを探る──吉原以前の遊女とは
・遊女の祖先は誰か?
・遊女が売春を行うようになったのはいつか?
コラム1 菅原孝標女が見た地方の遊女の実態
・豊臣秀吉が開いた遊郭とは?…など

第1章 遊郭の誕生、公認された遊女
・なぜ江戸幕府は遊郭を公認したのか?
・吉原を開設するための5つの条件とは?
・吉原はどこにあったか?
・どうやって遊女を調達したのか?…など

第2章 吉原遊郭の全貌
・吉原遊郭はどういう町だったのか?
・江戸っ子は吉原にどうやって行ったのか?
・吉原での遊び方とは?
・吉原で遊ぶにはいくらかかったか?…など

第3章 遊女はどのように生活していたか
・遊女の一日はどのようなものだったか?
・遊女は江戸のファッションリーダーだった?
・吉原の年中行事
・どの遊郭にも遊女の階級差はあったのか?…など

第4章 各地の遊郭を見る
・京都島原の遊郭
・大坂新町の遊郭
・博多柳町の遊郭
・その他の遊郭
・遊郭の商売敵、岡場所・飯盛女とは?…など

第5章 その後の遊郭
・維新政府による娼妓解放令
・遊郭事件簿1吉原杉戸屋七人斬り事件
・遊郭事件簿2堀江遊郭楼主六人斬り事件
・遊女の自由廃業
・戦争と遊廓
・売春防止法の成立…など

■ 商品情報
監修 安藤優一郎
定価 1,870円(税込)
ISBN 9784862553515
判型 A5  ページ数 232P
発行 カンゼン
発売日 2016/6/17


▼外部リンク
『江戸の色町 遊女と吉原の歴史』が重版出来!「吉原」「遊女」「遊郭」の実態をわかりやすく解説!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000061509.html


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