桑名市博物館にて、帆山花乃舎と復古大和絵の特別企画展を開催!

桑名市博物館では、䑳崇寺の住職を務めるかたわら復古大和絵派の絵師として活躍した桑名出身の画僧、帆山花乃舎(ほやま はなのや)の特別企画展が2022年1月22日(土)から2月27日(日)まで開催されました。

大和絵とは、平安時代中頃に中国絵画の影響を受けた唐絵が和様化したものです。江戸後期に古典大和絵の復興を目指して生まれた画派が復古大和絵派で、平安・鎌倉時代の大和絵を研究しつつ、近世的な復興を試みる作画活動をおこなったとされています。

帆山花乃舎(1823-1894)は、桑名の真宗高田派・䑳崇寺の住職を務めるかたわら、幕末から明治にかけて復古大和絵派の絵師として活躍した画僧でした。古典を研究することで大和絵を復興しようとした浮田一蕙、優雅な色彩で源氏絵を描写した渡辺清らに師事し、多くの作品を残したそうです。

桑名を拠点に活動した花乃舎は、栗田真秀など地元の絵師だけでなく、桑名で萬古焼の再興に挑んだ陶工・森有節にも絵を教えていました。後進の画人たちに影響を与えた花乃舎は、大和絵の作風を桑名に伝えることで、芸術文化を育み、その発展に大きく寄与した人物だったそうです。

今回の特別企画展では、桑名市博物館所蔵の花乃舎作品のほか、東京国立博物館ならびに京都国立博物館所蔵の浮田一蕙や渡辺清、そして「復古大和絵の祖」とされる田中訥言の作品も展示されたそうです。


特別企画展 「やまと絵のしらべ ― 帆山花乃舎と復古大和絵 ―」概要
◆期間
令和4年(2022年)1月22日(土)~2月27日(日) ※32日間
◆会場
桑名市博物館 1・2階企画展示室(桑名市京町37番地1)
◆休館日
1月24日(月)・31日(月)、2月7日(月)・14日(月)・21日(月)
◆開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
◆入館料
大人[高校生以上]500円 ※20名以上の団体は1人100円引き
◆主催
桑名市博物館(令和3年度国立博物館収蔵品貸与促進事業)
◆特別協力
独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター、東京国立博物館、京都国立博物館
◆関連行事
桑名市博物館・桑名市立中央図書館連携事業
 セミナー「花乃舎のやまと絵」
 日時:2月5日(日) 13:30~
 会場:くわなメディアライヴ(桑名市中央町3丁目79)
 講師:鈴木亜季(桑名市博物館)
◆関連サイト
https://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,0,235,414,html


▼外部リンク
画僧・花乃舎の画風の源流を探る!!桑名市博物館で帆山花乃舎と復古大和絵の特別企画展開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001183.000031071.html


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