江戸時代の水道の記録 『上水記』 実物公開と特別企画展の開催

東京都水道歴史館では『上水記』(東京都指定有形文化財(古文書))の実物一般公開と、特別企画展「上水記展-江戸の二大上水 玉川上水と神田上水-」「子ども水道れきしてん いろいろなじゃぐち」を開催します。

●貴重資料『上水記』今年は2大上水に迫る!
 「上水記展 -江戸の二大上水 玉川上水と神田上水-」

『上水記』は、寛政3年(1791)に完成した江戸時代の水道(上水)の記録です。3部作られましたが、全10巻が全て揃って現存するのは当館所蔵品のみです。年に1回期間限定で実物公開を行っており、なかでも第二巻の「玉川上水水元絵図并諸枠図」は、多摩川に造られた羽村取水堰を縦135.5cm×横514cmの大紙面に精緻かつ鮮やかに描いたもので、一見の価値があります。
上水記展は毎年様々な視点からアプローチしており、今年は「江戸の二大上水」をテーマに、『上水記』で当時の玉川上水と神田上水がどのように記録されたのか、描かれた図面等とともに紹介します。

※上水記の詳細はこちら
  ⇒https://www.suidorekishi.jp/collection/

東京都水道歴史館所蔵『上水記』東京都指定有形文化財(古文書)
東京都水道歴史館所蔵『上水記』東京都指定有形文化財(古文書)
井の頭池(『上水記』第6巻)
井の頭池(『上水記』第6巻)

●小学生向け!東京の昔の蛇口を紹介する「子ども水道れきしてん いろいろな「じゃぐち」」

例年「上水記展」と同時開催している水道歴史展ですが、今年は趣向を変えて「子ども水道れきしてん」と題し、普段何気なく使っていて小学生にもなじみ深い「蛇口」を取り上げます。
「「じゃ口」ってなぁに?」「じゃ口のうつり変わり」など、昔の東京でどのような蛇口が使われていたかを紹介します。蛇口(単水栓)の仕組みが分かるカットモデルも展示。蛇口が出てくる本・絵本のコーナーもあります。
※展示内容は主に小学4年生を対象にしています

■特別企画展情報
会期:2024年10月26日(土)~11月4日(月・振休)
   ※28日は臨時開館
時間:午前9時30分~午後5時
   (入館は午後4時30分まで)
費用:無料
   (入館料無料)
会場:東京都水道歴史館3F
   レクチャーホールほか

●施設概要

東京都水道歴史館は東京都水道局のPR施設です。神田上水や玉川上水などの江戸上水から近代水道の創設、現在の水道に至るまで、約400年にわたる東京水道の歴史と技術を紹介しています。江戸時代の水道管「木樋」の実物や再現された江戸長屋エリア等の常設展示以外に、『上水記』をはじめとした水道に関する貴重な資料も保存・公開しています。その他に音声ガイダンスの貸出、水道や江戸・東京の歴史に関連した図書の閲覧・貸出サービス等も行っています。

2F江戸長屋エリア
2F江戸長屋エリア
1Fエントランス
1Fエントランス

●東京都水道歴史館

所在地:〒113-0033
    東京都文京区本郷2-7-1
開館時間:午前9時30分~午後5時
     (最終入館は午後4時30分)
休館日: 毎月第4月曜日(休日の場合はその翌日)、年末年始
アクセス:JR・地下鉄各線の御茶ノ水駅、
     本郷三丁目駅等より徒歩約8分
入館料:無料
備考:自家用車駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。
    常設展示を含め5名以上での館内見学は事前予約をお願いします。

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