【日本を真珠湾攻撃に導いたのは、この男だ!】日本とアメリカを股にかける二重スパイから日米開戦裏面史を描く、衝撃のノンフィクション『ラトランド、お前は誰だ?』、2024年11月27日発売。
- 2024/11/27
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【投稿】戦ヒス編集部
太平洋戦争終戦80周年(2025年)を前に、真珠湾攻撃による日米開戦に決定的役割を果たしたスパイ をめぐり、いま知られざる真実が明かされる! 今年アメリカで刊行後、各紙誌絶賛。
株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、ロナルド・ドラブキン著『ラトランド、お前は誰だ? 日本を真珠湾攻撃に導いた男』(原題 BEVERLY HILLS SPY: The Double-Agent War Hero Who Helped Japan Attack Pearl Harbor/辻元よしふみ訳)を2024年11月27日に発売します。
第一次大戦での英国軍の「英雄」にして、貿易商、ハリウッド社交界に出入りする「セレブ」、そして日本軍とアメリカの「二重スパイ」。その男の名は、フレデリック・ラトランド。
彼がもたらした情報こそが、日本を真珠湾攻撃へと舵を切らせた──。
歴史の中に深く埋もれていたこの真実が、ついに本書で明かされる!
●真珠湾攻撃を揺るがせた謎のスパイの正体
太平洋戦争勃発の直前、日米間では過激な諜報合戦が繰り広げられていました。日本側では大使館員や 海軍兵のみならず、日系アメリカ人や留学生もスパイとして活動することがありました。そのような中、両国の諜報合戦の中心にいたのが、本書の主人公であるイギリス人、フレデリック・ラトランドです。
ラトランドは、イギリス王立海軍のカリスマ・パイロットで、「ユトランドのラトランド」の異名を持つ第一次世界大戦の英雄でしたが、その後に挫折。彼はイギリスを離れ、日本での仕事に活路を模索した彼が出会ったのが、山本五十六でした。やがて、アメリカ海軍情報局を支援しつつ、大日本帝国海軍のスパイ「エージェント・シンカワ」として暗躍。ラトランドを追うFBI、CIA情報部、彼らに立ちはだかる組織の壁。そしてついに、1941年12月7日(日本時間12月8日未明)の歴史的瞬間、真珠湾攻撃を迎えます。
これまで断片的な逸話のみで語られてきたラトランドの存在。近年、機密解除されたアメリカFBIによる捜査ファイルや、日本の諜報機関の文書などの資料を繙き、この稀代のスパイの全貌を明らかにします。
本書は、開戦に向け緊迫する当時の日米関係の中で、ラトランドがどのように活動して日本軍を真珠湾攻撃へと導き、そしてその後はどのような運命をたどるのか──。実在のスパイ=ラトランドを描いた衝撃の歴史書です。また、まるで007のように飄々と立ち回るラトランドを中心に、活発になっていく各国の諜報活動や諜報対策を描いた傑出のスパイ・ノンフィクションです。
●実在の有名人物が次々と登場
本書は、日本海軍、ハリウッドを中心としたアメリカ、そしてイギリスを股にかけたノンフィクションであり、誰もが知る有名な人物が多数登場します。どのような場面でラトランドと交差し邂逅していくのか、それを追うのも本書の楽しみの一つです。
・山本五十六
=日本海軍連合艦隊司令長官。
・チャーリー・チャップリン
=映画俳優。日本人の個人秘書を雇っていた。
・J.エドガー・フーバー
=FBI(連邦捜査局)初代長官。
・イアン・フレミング
=イギリス海軍情報部、MI6に勤務経験のある007シリーズの作家。
・ウィンストン・チャーチル
=イギリス第61・63代首相。
・ボリス・カーロフ
=映画「フランケンシュタイン」を最初に演じたアメリカの俳優。
・小野英輔
=サンフランシスコに移住した日本人銀行家。
オノ・ヨーコの父親。
●本書誕生のきっかけ
著者のロナルド・ドラプキン氏は、インテルを退社後、シリコンバレーで活躍したシリアルアントレプレナー(連続起業家)です。現在は日本在住で日本語も堪能です。
現代の最先端であるIT・デジタル業界の起業家や投資家としての著者の視点で、当時の最先端だった軍事技術の開発競争を生き生きと描いていきます。先端技術は当時も今も軍事的機密情報でもあり、それはスパイや諜報活動のリスクが隣り合わせとなっている世界です。
なお、本書は著者のデビュー作です。執筆のきっかけは、著者の家族環境によるものが大きく、父親の死後、遺品を整理していた際に、父親および祖父がアメリカ陸軍の国防機関(現FBI)でカウンターインテリジェンス(スパイ活動を行う諜報員)として働いていたことが判明したことでした。以後、この分野に関心を持ち、本業の傍ら日本人研究者とともに第二次大戦時の日本の諜報活動について学術論文を執筆するなど、日米の資料を元に研究を続けてきました。
●本書への賛辞
英国空軍のエースパイロットで、日本海軍のスパイ、そして米国西海岸の社交界で名を馳せた紳士、フレデリック・ラットランドの数奇な人生を綴った意欲作。
——小谷 賢(日本大学危機管理学部教授、『日本インテリジェンス史』著者)
“ロサンゼルスのヒトラー”や“ハリウッドのスパイ”など、ハリウッドにおけるナチスの話は最近になって本になって出てきた。しかし、ハリウッドへの日本人の潜入についてはまだ誰も書いていない。
——ローラ・ローゼンツヴァイク(HOLLYWOOD’S SPY著者)
イギリスの第一次世界大戦の英雄「ユトランドのラトランド」と、第二次世界大戦前に日本のためにスパイ活動を行った彼の魅惑的な人生についての驚くべき物語。フレデリック・ラトランドは世界中を旅し、ハリウッドのセレブリティと交流したが、その間、FBI、MI5、海軍情報部が彼を注視していた。行政機関、諜報機関、同盟国が協力し合わなければ、その結果は致命的なものになりうるという、「9・11」のずっと前に学んだ教訓を思い起こさせる。
——ジェフリー・トラスラー、米海軍副提督(退役)、元海軍情報部長官
第二次世界大戦に至る数年間のスパイ活動と二重取引の魅惑的な物語に身をゆだねてほしい。
——カーカス・レビュー(星付きレビュー)
歴史家ドラブキンは、第二次世界大戦前夜に日本のためにスパイ活動を行った第一次世界大戦の英国人英雄、フレデリック・ラトランドに関する衝撃的な証言でデビューした。
——パブリッシャーズ・ウィークリー(星付きレビュー)
最近機密扱いを解除されたFBIのファイルのおかげで、ドラブキンは、英国、米国、そして日本が、フレデリック・ラトランド、別名「エージェント・シンカワ」との取引を永遠に秘密にしておきたい理由を発見した。(中略)スパイという生き方が、これほど病みつきになるものであり、悲惨なものであったことはない。ドラブキンは公平なアプローチをとり、ラトランドを英雄と悪役が同居する複雑な人物として描いている。この勝利に満ちたドラマチックな伝記は、歴史的事件を取り巻く秘密のベールに穴をあける。
——ブックリスト
ほか、ウォール・ストリート・ジャーナル誌、ザ・スペクテーター誌など、各紙誌で絶賛!
■目次
第1章 真珠湾攻撃
第2章 ユトランド沖海戦
第3章 イギリス空軍での挫折
第4章 アメリカ海兵隊員の死
第5章 世界初の航空母艦
第6章 ゲイシャ・パーティー
第7章 ポーカー・ゲーム
第8章 チャップリン暗殺未遂事件
第9章 ロサンゼルス五輪
第10章 FBIと死んだスパイ
第11章 駐在官と秘密のスパイ
第12章 ハリウッド
第13章 プライベートクラブ
第14章 白紙の小切手は切れない
第15章 あからさまな行状
第16章 ジョージ6世の戴冠式
第17章 P-38の秘密
第18章 スパイは良き父親
第19章 多くの奇妙な手がかり
第20章 カウンタースパイ
第21章 二重スパイ
第22章 立花という男
第23章 チャップリンへの脅迫
第24章 ついにFBIが動く
第25章 容疑者に迫る
第26章 政治的な決着
第27章 ワシントンでの会合
第28章 いるべきところにスパイはおらず
第29章 そして真珠湾へ
エピローグ
謝辞/訳者あとがき/参考文献・資料
■著者紹介
ロナルド・ドラブキン(Ronald Drabkin)
アメリカの作家、企業家、エンジェル投資家。
シリコンバレーでさまざまな企業にベンチャーキャピタルを調達し、最初期のGoogleとFacebookにも広告を出稿していた。現在、ノートルダム大学客員教授も務める。日本のスパイ活動に関する査読付き論文の執筆者でもある。ロサンゼルスで育った幼少時代から、スパイ活動の歴史に関心を持ち、父親が米軍の対諜報活動に従事していたことも理解していた。その後、祖父も同じくスパイ活動に携わっていたことを知り、これまで機密扱いだった文書の調査を始めた。
■書誌情報
書名:ラトランド、お前は誰だ?
サブタイトル:日本を真珠湾攻撃に導いた男
著者:ロナルド・ドラブキン
訳者:辻元よしふみ
仕様:四六変型判/並製/336ページ予定
発売日:2024年11月下旬予定
(電子書籍版も近日刊行予定)
税込予価:2970円
(本体2700円)
ISBN:978-4-309-22941-6
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229416/
出版社:河出書房新社
*電子書籍も近日配信予定。
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