【紫式部『源氏物語』の秘密】大河ドラマ「光る君へ」をより深く理解できる一冊『源氏物語のこころ』/精神科医で小説家の帚木蓬生氏が、50年読み込んだ『源氏物語』の「こころの言葉」を解き明かす
- 2024/11/18
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【投稿】戦ヒス編集部
全54帖のあらすじを紹介! 別離と死別のシーンは?主な25人の女君達の生き方と人生観の違いをどのように描き分けたのか? 心の鬼とは? など
精神科医であり、多くの受賞歴をもつ小説家でもある帚木蓬生氏が、50年にわたって読み込んできた『源氏物語』。帚木氏が作中に登場する300以上もの「こころの言葉」に着目して書き上げた新刊『源氏物語のこころ』(朝日選書)が、2024年10月10日(木)に発売されました。全54帖のあらすじ、光源氏の三角関係、特徴的な別れと喪失、心の不安とすれちがい――。大河ドラマ「光る君へ」をより深く味わうための必読書、好評発売中です!
『源氏物語のこころ』は、精神科医であり小説家でもある著者・帚木蓬生氏が、名作『源氏物語』を底支えしている、300以上もの「こころの言葉」から、紫式部の、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力である「ネガティブ・ケイパビリティ」に注目。その創作視点に迫った一冊です。
『源氏物語』という長大な名作が、千年の時を読みつがれてきた秘密とは何か。
全54帖を通して繰り返される別離と死別の様相。主な25人の女君たちの生き方、人生観の違いを「心表現」でどのように描きわけたのか。
さらに藤壺宮をめぐる光源氏と桐壺帝のように、恋に挑む7つの「三角関係」に複雑な心の道筋を追う。本居宣長、小林秀雄の『源氏物語』への洞察を礎に、短篇『源氏の君の最後の恋』を書いたユルスナールにつなげる独自な文学地図を示し、微細で多様な心の言葉から大作に向かう道筋を解きあかす。
紫式部の「ネガティブ・ケイパビリティ」を丹念に探り当てた、真新しい視点による『源氏物語』の最良の手引書。
■目次
紫式部が「こころ」をとらえる基本のことば
本居宣長が紫式部にみた恋の道、「物のあはれ」
本居宣長から小林秀雄へ
源氏物語54帖のあらすじ、別離と死別
こころの不安と迷い/「心の鬼」とは何か
主な女君たち二十五人の心
光源氏の恋挑みと心
文化・風俗の中の心(碁と双六、琴、蹴鞠……)
四十七帖「総角」は紫式部の最高到達点
■『源氏物語のこころ』(朝日選書)
著者:帚木蓬生
定価:1870円
(本体1700円+税10%)
発売日:2024年10月10日(木)
体裁:256ページ、四六判
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