考古の収蔵資料展「学校から聞こえる“古代”の足音」
- 2017/03/01
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【投稿】戦ヒス編集部
日立市(市長 小川春樹)が運営する日立市郷土博物館では、2月28日(火)から4月23日(日)まで、市内の学校にゆかりのある土器や石器、埴輪と学校の周辺にある遺跡を紹介します。学校が建てられるような場所は古代人にとって集落や古墳を作るのに適した場所でした。
日立市内の学校から寄贈された資料や、学校近隣の遺跡から出土した日立市の特徴的な遺物などを展示します。また、調査の様子が分かる写真や遺跡の現況写真を展示します。
会期:平成29年2月28日(火)から4月23日(日)まで[休館日:3月27日(月)]
開館時間:午前9時30分から午後4時30分[入館は午後4時まで]
場 所:日立市郷土博物館1階常設展示室 ※入場無料
●展示内容
(1)【縄文時代の職人街】
大近平遺跡には縄文時代の石器製作工房があった。
※展示資料(16点):豊浦小学校寄贈資料(縄文土器)、豊浦中学校寄贈資料(有角石斧)、八幡平遺跡出土資料(縄文土器)、大近平遺跡出土資料(石剣)
(2)【海防城は縄文遺跡?】
助川海防城は幕末の遺跡として著名であるが、その遺跡の範囲からは縄文時代の土器や石器も見つかっている。
※展示資料(13点):助川小学校寄贈資料(縄文土器)、日立第二高校寄贈資料(須恵器)、助川海防城跡出土資料(縄文土器)
(3)【古代の交流範囲】
長野県域で見られる模様を持つ土器が見つかった。
※展示資料(5点):諏訪遺跡出土資料(縄文土器)
(4)【今も昔も人気の場所】
現在店舗が並んでいる場所には縄文時代の大集落が広がっていた。
※展示資料(6点):成沢小学校寄贈資料(縄文土器)、上の内遺跡出土資料(縄文土器)
(5)【祈りの場所】
土偶と鏡が出土している十王堂遺跡。時代を超えて信仰のよりどころとなる何かがこの地にあった。
※展示資料(3点):十王堂遺跡出土資料(土偶・和鏡)
(6)【古代ひたちの中心地】
権力者の墓地である古墳が日立市南部に作られている。
※展示資料(16点):久慈小学校寄贈資料(埴輪)、坂本中学校寄贈資料(埴輪)、坂本小学校寄贈資料(埴輪)、原の内遺跡出土資料(土師器、須恵器、石製模造品)西大塚遺跡出土資料(土師器、須恵器)
問合せ:日立市郷土博物館