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見ると幸せになれる妖怪…座敷わらしの正体を考察
- 2025/04/15

民家や商家の座敷や蔵などに密かに住んでいる神様で、その姿を見れば幸せになれるとされる座敷わらし。神様と言われていますが、主に岩手県に伝わる妖怪のようです。
住人のご家族に悪戯を働いたりもしますが、その座敷わらしの姿を見た人は幸運になれるとか、家には財をもたらしてくれるなどの言い伝えもあり、一度は対面してみたい妖怪ですね。
住人のご家族に悪戯を働いたりもしますが、その座敷わらしの姿を見た人は幸運になれるとか、家には財をもたらしてくれるなどの言い伝えもあり、一度は対面してみたい妖怪ですね。
座敷わらしって何ですか?
座敷わらしは、岩手県を中心にその他多くの地域に伝わる、精霊若しくは妖怪です。その姿は子供のようなので、座敷わらしと呼ばれます。妖怪とは言いながら、地域によっては、神様として崇拝しているそうです。子供のような悪戯をする座敷わらしですが、一緒に住むことを許容できるなら、姿を見た人は幸運がもたらされたり、財産が得られた李などといった伝承もありますので、是非我が家にも住んで欲しいものですね。
悪戯が好きな座敷わらしは、小さな足跡を灰などの上に残してみたり、夜中に糸車を回すような音をさせたりするそうです。更には、御神楽のような音を立てて遊ぶこともあるのだとか。住人が一人でいる部屋の隣で、紙ががさがさする音をさせたり、鼻を鳴らすような音をさせるのだとか。もちろん、その人が隣室をチェックしてみても、誰もいません。
その家に慣れてきたりしたなら、夜になるとお布団の上にまたがったり、枕を返したりなどの悪戯をするのですが、逆に押さえようとしても異常に力が強くて歯が立たないともいいます。その上、子供と一緒に遊んだりもするそうですよ。
座敷わらしの姿は、家人以外には見えないそうです。そして子供さんには見えても、大人には見えないともいいます。ですので、子供たちの数を大人が数えると、人数より1人多くなってしまうとか。
座敷わらしがいる家は繁栄する
座敷わらしは、その家の座敷などの部屋に住み着いているように思っている人も多いようですが、実際は「部屋に出る」より「人に出る」のだそうです。それがわかるのは引っ越しをした際で、座敷わらしも一緒について来てくれるのだそう。引っ越し先でも、座敷わらしに会えますね。昔から伝わっているのが、座敷わらしがいる家は栄えるというもの。ただ、座敷わらしが一緒に住んでくれていると財を手にすることができるのですが、もし愛想を尽かせて出ていかれてしまうと、その家は衰退の一途を辿ることになります。
家を栄えさせてくれる座敷わらし、決して妖怪などといえるものでなく、福の神とか守護霊としての存在なのかもしれません。床下に金の玉を埋めると良いという言い伝えがある地域もありますが、座敷わらしを喜ばせることすると、幸運を授かるとも言われます。座敷わらしが喜ぶ方法の一つとして、好物の小豆飯を供えれば良いのだとか。
岩手県遠野地方に伝わる逸話・伝承などを記した説話集となる「遠野物語」では、座敷童子が去った家の一家全員が食中毒で全滅した話が紹介されています。更に、資産家の子供が座敷童子を弓矢で射てしまったために、座敷童子は家を去ってしまい家運が傾いたという話も残っています。
白い座敷童子が見えた時は、いいことの起こる前触れです。しかし、赤い顔・赤い服・赤い手桶を手にした赤い童子の姿が見えれば、童子が家を出て行き凶事が起こる前触れなのだそうです。家族一同が食中毒で一家全員が無くなった事例も、赤い服を来た座敷わらしの姿を見た後と言われています。
座敷わらしを見て幸せゲット!
座敷わらしを見ると幸運になれる、この話は有名ですね。座敷わらしを見たという目撃例もたくさんあります。目撃した座敷わらしの事例では、性別は男子・女子の両方がありますが外見には共通点があり、おかっぱ頭やちゃんちゃんこを着ている座敷わらしが多いようですね。
一般的には、5~6歳くらいの子供とされていますが、実際は住み着く家によって年恰好も異なります。下は3歳程度~上は15歳程度と幅広いですね。髪はおかっぱかざんぎり頭で、男の子は絣か縞の黒っぽい着物を着て、女の子は赤いちゃんちゃんこや小袖を着ているようですが、たまに振袖の場合もあるとか。
座敷わらしの姿が確認できた方は、座敷わらしからも気に入られている証拠であり、その結果幸運をゲット。体験談においても、多くの人が座敷わらしを見たことから、財産や幸運を手にしていますね。
座敷わらしの正体は?
座敷わらしが住む家は栄えると言うことですが、実際のところは全てが言い伝えで、座敷わらしの正体は定かではありません。学者さんの中には、東北地方を大飢饉が襲った際に間引きされた子どもの霊だという方も。間引きされてしまった子供は、墓にも入れてもらえず、台所や土間に埋められていたのだとか。悲しい話ですよね。そのため、子どもの霊が家に宿ったとも言われているのです。好物の小豆飯を供えると座敷わらしが喜んでくれるというのは、自分が生前にそうして欲しかったという思いが関係しているのかもしれませんね。座敷わらしは、家の守護神でもあります。妖怪などと言って怖がらず、今の生活に感謝を忘れないでくださいね。

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