【豊橋市】口明塚南(くちあけづかみなみ)古墳で全長 10 メートルの大型横穴式石室を確認

6世紀後半から7世紀前半にかけて東三河一帯を支配していたと考えられる豪族「穂国造」の墓である「口明塚南古墳」(愛知県豊橋市)で全長約10メートルの大型横穴式石室が確認されました。

国史跡である「馬越長火塚古墳群」は、古墳時代後期後葉から終末期にかけて築かれた有力者たちの墓で、
馬越長火塚古墳(前方後円墳・70m)、大塚南古墳(円墳・18m)、口明塚南古墳(円墳・23m)の3基からなります。

口明塚南古墳に石室があることは平成21年に確認されていましたが、馬越長火塚古墳群の整備基本計画を策定するために行った今回の調査で大型横穴式石室の規模や構造が明らかになりました。具体的な内容は以下に記します。

1、全長約10メートルの大型横穴式石室

口明塚南古墳の石室は7世紀前半に作られたものだとされています。古墳が盛んに作られたのは3世紀半ばから7世紀末頃までです。一般的に古墳や石室は新しいものになるにつれて小さくなっていく傾向を踏まえると、口明塚南古墳の石室は非常に大型のものであるといえます。


2、長火塚古墳の伝統を受け継ぐ構造と石材を使用した石室

口明塚南古墳の石室は立柱と呼ばれる柱状の石材を立てて石室内を区分した「三河型横穴式石室」であると確認されました。石材は石灰岩を使用されており、古墳が築かれた当時は白かったと推定されます。これらの特徴は馬越長火塚古墳群にも見られる伝統的な構造です。


【関連情報】
◆第2回石巻古墳ウォークを開催!
口明塚南古墳の発掘調査結果の解説を聞きながら周辺古墳群一帯を巡るウォーキングイベントを開催します。


●日時:1月22日(土)9:30~14:00受付、雨天は翌23日に順延
※口明塚南古墳の現地説明は10:30、11:30、13:30、14:30に開催
●受付場所:馬越町集会所(豊橋市石巻本町字宮前)※県道沿いに臨時駐車場あり
●参加:無料、当日受付。ウォーキング参加者には参加賞をプレゼント(クリアファイル)

▼外部リンク
豊橋市の古墳で全長 10 メートルの大型横穴式石室を確認
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000025583.html


関連カテゴリー・タグ