バロック・オペラ「勇敢な婦人-細川ガラシャ」を生誕450年の節目の年に東京・京都で上演します
- 2013/11/15
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【投稿】戦ヒス編集部
上智大学では創立100周年記念事業として、バロック・オペラ「勇敢な婦人-細川ガラシャ」を2013年12月26日(木)【東京】および2014年1月26日(日)【京都】にて上演いたします。
壮絶な最期を遂げた細川ガラシャの一生は、ヨーロッパにおいてもイエズス会の宣教師から殉教の実話として伝えられました。このたび上演される「勇敢な婦人」は、1698年にガラシャをモデルとした音楽付の戯曲としてオーストリアのハプスブルグ家のために初演されたものを祖とする作品です。
本作品は、当時本学名誉教授であった故トーマス・インモース神父の助言を受けたウィーン在住の日本人女性によって、その原譜がウィーン国立図書館にて発見されました。今回、ガラシャ役を務める沖縄県立芸術大学教授の豊田喜代美氏は、初演から300年経って発見された同作品の楽譜の校訂を中心とした研究を重ね、2013年に3月に315年ぶりとなる世界蘇演を実現させるなど、同作品の復活に尽力されてこられました。
本プログラムは2部構成で実施され、第1部では細川家第18代当主で本学卒業生の細川護熙氏と佳世子夫人をお招きする予定です。佳世子夫人には学校法人上智学院理事長の髙祖敏明と共にガラシャと細川家をめぐる対談に参加いただきます。
※細川ガラシャについて:
細川ガラシャ(本名:細川玉あるいは珠)は、戦国時代の武将、明智光秀の娘で、戦国大名細川藤孝の長男、細川忠興に嫁ぎました。玉は父の光秀が起こした本能寺の変により、「逆賊の娘」であるとして一時幽門の身となります。その後、夫忠興のいる大阪の屋敷に戻りましたが、逆境の身に置かれた玉は、豊臣秀吉によるキリスト教徒への迫害が始まろうとしている時に、イエズス会士のオルガンティノ神父から侍女の清原マリアを通して密に洗礼を受けキリシタンとなり、洗礼名「グラツィア=ガラシャ」を受けました。関が原の戦いにおいて、夫の細川忠興が東軍についたため、西軍の石田三成が大阪の屋敷に残っていたガラシャを人質に取ろうと屋敷を取り囲みました。しかし、夫の武名を守るため、ガラシャは人質となることを拒絶し、さらに自殺を禁じるキリスト教の教えにしたがい、家臣の手により自らの命を絶ちました。その際、ガラシャは辞世の句として、「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」を詠んだと今に伝えられています。
■日程
東京公演:2013年12月26日(木) 18:30開演 (開場18:00)
京都公演:2014年 1月26日(日) 13:30開演 (開場13:00)
■場所
東京公演:紀尾井ホール (東京都千代田区紀尾井町6-5)
京都公演:京都府長岡京記念文化会館 (京都府長岡京市天神4-1-1)
■プログラム:
第1部
・挨拶 細川家第18代当主 細川護熙 他 (予定)
・細川ガラシャをめぐる対談
細川家第18代当主夫人 細川佳代子 × 学校法人上智学院理事長 高祖敏明 (予定)
第2部
ヨハン・ベルンハルト・シュタウト作曲 「勇敢な婦人-細川ガラシャ-」
主演: 沖縄県立芸術大学 教授 豊田 喜代美 (細川ガラシャ・不変)
上演台本・演出: 平尾 力哉
舞台監督: 小栗 哲家
■チケット料金:※両会場とも全席指定
【東京】SS席10,000円 S席8,000円 A席5,000円 B席(一般)3,000円 B席(学生)1,500円
【京都】S席7,000円 A席5,000円 B席(一般)3,000円 B席(学生)1,000円 バルコニー席1,000円
■チケット取り扱い:
(1)チケットぴあ TEL 0570-02-9999 (Pコード:東京公演211-811/京都公演 211-818)
(2)カンフェティ TEL 0120-240-540
■一般からの問合せ先:
上智大学 「細川ガラシャオペラ」事務局 (TEL)03-3238-3596 (E-mail) gracia_sophia@cl.sophia.ac.jp
主催:上智大学 共催:京都府長岡京市 協賛:沖縄県立芸術大学