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彦根の人気ゆるキャラ「ひこにゃん」は井伊直政の息子・井伊直孝公の飼い猫がモデル?
- 2025/02/21
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彦根は大河ドラマで人気となった井伊直政の所領。ひこにゃんはその息子である井伊直孝公の飼い猫がモデルとも言われています。今回はそんな彦根藩とひこにゃんについて掘り下げてみたいと思います。
彦根藩ができるまで
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井伊直政は徳川家康の家臣。数々の武功をたて、信頼も厚い武将です。関ヶ原の戦いの後、徳川家康は朝廷と西国の守りとして重要な場所であった佐和山に井伊を配置しました。ちなみに佐和山は石田三成の所領であった場所です。このことからも重要な拠点であったことがわかるかもしれません。
井伊直政は新たに彦根城を築城することにし、取り掛かったものの、残念ながら1602年に佐和山城で亡くなりました。家督は長男の井伊直継(直勝)が継いだものの、病弱であったため、大坂の陣は次男である井伊直孝が出兵しています。家康が勝利した後、彦根城を中心に彦根藩が置かれることとなり、井伊氏の繫栄につながりました。
江戸・豪徳寺に残る話
井伊直孝は彦根藩井伊家の二代当主です。井伊直孝が江戸にいた時に郊外に鷹狩りに出かけたところ、急な雷雨に遭い、家臣と一緒に大木の下で雨やどりをしていました。すると近くの小さな寺院から、白い猫が右前足をあげ「こっちにこい」と招いているかのように見えました。直孝はどう思ったか、その猫がいる方へ歩いていくと、元居た位置に雷が直撃。直孝と家臣は一命を取り留めたことになるのです。
そして豪徳寺はそれ以来井伊家の菩提寺となり、現代にまで残っているという話、そしてこの話とは少し異なりますが、これが「招き猫」のモデルになった話だという説もあるそうです。
井伊直孝と彦根城
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彦根にも似たような話があり、井伊直孝を救った猫はそれ以来彦根城の飼い猫となったという説もあります。
もし江戸での話であったとしたらそこから彦根に移動するのは難しいのでは?と思われるのでどこからが真実なのかはわかりません。ともかく井伊直孝公を雷雨から救ったと伝えられる"白猫”は現在の「ひこにゃん」のモデルになった賢い猫だと言われています。
ひこにゃんと井伊家
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井伊家といえば「赤備え」が有名です。かつて戦場では武具の色を揃えることで団結力が増す他、武勇に秀でた部隊が着けることで相手を恐れさせる効果もあったと言われています。元は武田の部隊が着けていたことでも知られており、その一部は井伊直政軍に取り入れられました。井伊直政が率いる隊は「井伊の赤備え」と呼ばれ、さらに井伊直政は「井伊の赤鬼」と武勇を響かせました。
実はひこにゃんも、井伊家のシンボルである赤備えをしているんです。立派な井伊家の一員であることもわかりますね。
ひこにゃんに会いに行ける彦根
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ひこにゃんが登場し、人気を博したことは彦根のPRにもなっています。ひこにゃんに会うために彦根を訪れる方も増えたそうです。
現在、ひこにゃんは毎日彦根城周辺に登場しています。(スケジュールも発表されるので気になる方はチェックしてみて下さい)
歴史好きの方はもちろん、かわいいもの好きの方もひこにゃんの姿を見に、彦根を訪れてみてはいかがでしょうか。
※参考
・彦根市 HP
・ひこにゃん出陣スケジュール
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