【やさしい歴史用語解説】「城門」
- 2026/07/30
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日本の門には多くの種類があります。皇居にあるのは「禁門」、神社は「神門」、お寺ですと「山門」といった感じでしょうか。ちなみにお城を守る門は一般的に「城門」と呼ばれていますね。
「城門」のイメージとしては、近世城郭にありがちな立派で豪壮な門を想像しますが、日本に数万あったとされる城郭の中ではごく少数に過ぎません。なぜなら日本の城のほとんどは土造りの城ですから、それに合わせた簡易的な門しか存在しなかったのです。
ここから城門にはどのような種類があったのか?細かく見ていきましょう。
● 冠木門(かぶらきもん)
もっとも質素な造りの城門です。タテとヨコの柱を立てたもので、仕切りの門として多用されました。防御には向いていませんが、簡単に作れたことから山城や砦などで用いられたようです。
● 薬医門(やくいもん)
お寺の山門などでも見られる形式ですが、門の上部全体に大きな切妻屋根を載せているのが特徴です。
一説には矢の攻撃を食い止める意味で「矢食い」から名を取ったとされています。また門の脇に木戸を設け、門扉を閉めても絶えず出入りできる構造となっていました。
しかし大きな屋根が載っていることで見通しが悪く、城門としては不向きだとされています。
● 高麗門(こうらいもん)
薬医門の欠点を補った城門が高麗門です。切妻屋根は最小限の大きさにとどめて本柱の上に載せ、別々に控柱を立てる構造となっています。また控柱にはそれぞれ小さな屋根が載っていました。一説には朝鮮出兵のあとに流行ったことから、この名が付けられたとも。
● 櫓門(やぐらもん)
城門の上に櫓を載せた二階建ての門です。二重にすることで防御力が高まりますし、二階部分に窓や狭間を設ければ監視や攻撃の拠点となりました。
非常に格式の高い門ですから、城の大手門や本丸の正門などに用いられています。いわば重要な場所だったからこそ、このように厳重な門が設置されたのでしょう。また屋根部分を鯱や装飾瓦で飾ることもあり、城の玄関にふさわしい豪華な門なのです。
● 埋門(うずみもん)
一般的な城門ではありませんが、二条城や高松城などで見られる形式です。城の大手ではなく搦手(すなわち裏手)など敵に気付かれないよう用意された門で、城主の脱出路としての目的がありました。
石垣をくり抜くように造られた簡素な構造で、まるで石垣の中に埋まっているような様子から「埋門」と名付けられています。必要な場合を除いて通行はできなかったようです。
城門の種類はまだまだ色々ありますが、もしお城を訪れる際にはどんな門があるのか?観察してみるのも楽しみの一つかも知れません。





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