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【逸話 LINEトーク画風】"不死身の馬場美濃"こと「馬場信春」の逸話2本

戦ヒス編集部
 2019/01/01

三方ヶ原の戦いでの信春

『甲陽軍艦』より

三方ヶ原で家康との決戦を控えていた信玄が、物見に徳川軍の陣形と軍勢の様子などを偵察させたときのこと。

ーー 遠江国・三方ヶ原付近ーー

偵察を終えた物見の兵が戻ってきて、信玄に報告した。

物見の兵

申し上げます!
徳川軍の備えは薄いゆえ、我が軍の勝利は疑いないかと・・。

家臣アイコン

武田信玄

ううむ・・・。

武田信玄アイコン

慎重な信玄は、寡兵の徳川軍であるにもかかわらず、鶴翼の陣(=鶴が羽を広げているような形の陣形)を敷いていたため、再びその物見と信春に対して偵察してくるよう命じた。

そして、徳川軍の様子をつぶさに観察した信春が戻ってきて報告した。

馬場信春アイコン

馬場信春

御屋形様。確かに物見が言うように、徳川軍の備えはいかにも薄く、合戦すべきかと存じます。

武田信玄

うううう~む・・・。

武田信玄アイコン

しかし、慎重な信玄はなおも決断に迷っていた。すると信春が言った。

馬場信春アイコン

馬場信春

・・御思慮はもっともですが、この合戦の勝利は確実でございます。

こうして信春が重ねて言ったため、信春を信頼していた信玄はついに決戦を決断したという。


長篠合戦での信春の最期

『甲陽軍鑑』より

長篠合戦で、武田軍が大敗して総退却となると、馬場信春は追撃してくる織田・徳川の大軍の進路を防いで戦い、主君・勝頼を逃がすことに成功。しかし、馬場隊の多くが討たれ、ついには小高い場所で槍を手に指揮していた信春だけが手傷も負わずに残った。

そして、まもなく敵兵に囲まれた信春は

馬場信春アイコン

馬場信春

それがしは馬場美濃である。討って手柄にするがよい

と言った。信春を恐れた敵兵たちは誰も近づこうとしなかったが、川井三十郎という武士一人だけが槍を手に立ち向かってきた。これに信春は応戦することもなく…

馬場信春アイコン

馬場信春

馬場美濃である。介錯するがよい!

と静かに言った。そうして川井なる者に首を与えたという。

  この記事を書いた人
戦ヒス編集部 さん


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