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明智光秀公の墓所にもお参り! 苔むした石塔と巨樹の霊場、高野山「奥之院」を歩く(後編)

※この記事は2019年9月頃、「すずしろブログ」にて作成されたものです。

【目次】(前編は1~2、後編は3~14)
1、「日本国総菩提寺」、山上の聖地・高野山
2、石塔と巨樹の佇む霊場
3、武将や大名家の墓所も仲良く並ぶ
4、毛利氏墓所
5、後北条氏墓所
6、徳川頼宣墓所
7、武田信玄・勝頼墓所
8、上杉謙信墓所
9、石田三成墓所
10、明智光秀墓所
11、浅野氏墓所
12、豊臣氏墓所
13、御廟の周囲は最奥部の聖地! 写真撮影は禁止です
14、宗派を超えた祈りの場

 前編をご覧になっていない方はこちら↓↓↓



武将や大名家の墓所も仲良く並ぶ

 高野山奥之院には、たくさんの武将や大名家の供養塔が併存していることもよく知られています。

 それは敵同士として戦った家中であっても関係なく、安らかに、そして仲良く眠っているようにも感じられるのが不思議です。

毛利氏墓所

※毛利家墓所。五輪塔の圧倒的な巨大さに驚愕
※毛利家墓所。五輪塔の圧倒的な巨大さに驚愕
※北条氏墓所
※北条氏墓所

徳川頼宣墓所

※紀伊徳川家初代・徳川頼宣墓所
※紀伊徳川家初代・徳川頼宣墓所

武田信玄・勝頼墓所

※武田信玄・勝頼墓所
※武田信玄・勝頼墓所

上杉謙信墓所

※上杉謙信の廟
※上杉謙信の廟

 信玄と謙信が、同じ霊場に眠っていますね。感慨があります。

石田三成墓所

※石田三成墓所。一心に手を合わせる方がおられました
※石田三成墓所。一心に手を合わせる方がおられました
※明智光秀墓所
※明智光秀墓所

 大河ドラマのためか、参拝者が後を絶ちません。人気武将のお墓にはお参りする方が後を絶たず、軽く行列ができているところもありました。

 光秀公の墓所も多くの人が訪れており、その人気ぶりと関心の高さがうかがえます。

 高野山以外にも岐阜・滋賀・京都など、光秀公の菩提を弔う複数の寺院や塚が存在しています。

 私、三條の家紋は「丸に桔梗紋」でして、「桔梗紋」つながりで子供の頃から光秀公に勝手な親近感をもっていました。

 肖像画も優しげで理知的な雰囲気で、一見武将らしからぬ様子も魅力のひとつです。

浅野氏墓所

※安芸浅野家墓所
※安芸浅野家墓所

豊臣氏墓所

※豊臣家墓所。敷地に対して、わびた佇まいが意外
※豊臣家墓所。敷地に対して、わびた佇まいが意外

 織田信長のお墓に参るのを忘れていました。

 他にも全国の大名家の供養塔があります。

 好きな武将のお墓に参ったり、石造物の銘文を丹念に読んだり、さまざまな楽しみ方が。

御廟の周囲は最奥部の聖地! 写真撮影は禁止です

 弘法大師・空海は、いまもなお奥之院最奥部の御廟で、生身のまま禅定しているという信仰があります。

 そのため、空海に供える食事を毎日のように運ぶといいます。

 最も大切な聖地のため、御廟手前の「御廟橋」から先は撮影禁止。知らずにうっかり、ということもあるのでマナーとして心に留めておいてくださいね。

※この橋から先は御廟の結界。写真撮影は禁止です
※この橋から先は御廟の結界。写真撮影は禁止です

宗派を超えた祈りの場

 高野山そのものはもちろん真言宗ですが、宗派を超えてさまざまな霊位を供養しています。

 祈りそのものに意味があると思うので、わたしも家訓にしたがって「縁のある人もない人も、みんな安らかに眠ってください」という内容の唱え事でお勤めを終えるようにしています。

 何よりも、たくさんの樹々と歴史ある石造物に囲まれ、気持ちのいいウォーキングになるというだけでも十分だと思います。

 ぜひ一度、お参りあれ!

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  この記事を書いた人
帯刀コロク さん
古代史・戦国史・幕末史を得意とし、武道・武術の経験から刀剣解説や幕末の剣術についての考察記事を中心に執筆。 全国の史跡を訪ねることも多いため、歴史を題材にした旅行記事も書く。 「帯刀古禄」名義で歴史小説、「三條すずしろ」名義でWEB小説をそれぞれ執筆。 活動記録や記事を公開した「すずしろブログ」を ...

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