貴族は新興勢力である武士によって打倒されるもの…というイメージがありますが、貴族と呼ばれる身分には明確な定義がありました。それはなんでしょう?
( 正解率は 65 % )正解!
ざんねん…
答えは「一定以上の位階(いかい)を有している」
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律令制においての三位(さんみ)以上の位階を「貴(き)」、四・五位を「通貴(つうき)」と呼びました。これらは経済的な特権を有する身分で、五位と六位の間には大きな格差がありました。そのため、制度上は「貴」と「通貴」に該当する、五位以上の位を有する人々を貴族とよびます。
位階とその上昇スピードは家柄による部分が大きいですが、功績に対する褒賞として与えられることもありました。台頭してきた武士の中にも五位以上の位を持つ者は多くおり、例えば保元・平治の乱の頃(1156~1159年)の平清盛や源義朝はれっきとした「武士」でしたが、すでに四・五位の位をもつ「貴族」でした。
武士と貴族は決して相反する存在ではなく、武士 vs 貴族という二項対立的な考え方は適切ではありません。
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