平安時代における関白の仕事とは?

...

平安時代、ごく一部の公家しかなれない「関白」は、天皇を補佐するべく、ある特別な仕事を担っていました。その仕事とは、次のうちどれでしょうか?

( 正解率は 27 % )

正解!

クイズ正解時のイメージ yes

 ざんねん…

クイズ間違い時のイメージ yes

答えは「決裁書類の事前チェック」

  回答内訳

290人 が回答済です

決裁書類の事前チェック(80回答)
27%
各儀式のスケジュール調整(69回答)
23%
戦時における軍全体の指揮(24回答)
8%
天皇の教育係(117回答)
40%

※未回答での閲覧回数は 19回

 解説

 正解は「決裁書類の事前チェック」です。この書類とは、天皇の決裁を仰ぐ必要のある書類のことです。関白はそれを天皇に渡す前に閲覧して、天皇に渡していいかどうかを決めることができました。つまり、関白は自分に都合の悪い政策を握りつぶすことができたのです。

関白は他にも、天皇から政策に関する相談を受けることもできました。天皇は他の公家に相談することは制度上不可能で、関白はほぼ自分の意のままに政策提案ができたようです。

室町時代になり、天皇と室町将軍の繋がりが強まると、関白の立場は将軍にとってかわられました。

※参考
  • 樋口健太郎『摂関家の中世』(吉川弘文館、2021年)
  • 日本史史料研究会監修『戦国時代の天皇と公家衆たち』(洋泉社、2015年)


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